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脂肪燃焼スープはリバウンドに注意!成功させる要点を管理栄養士が解説

脂肪燃焼スープはリバウンドに注意!成功させる要点を管理栄養士が解説

「飲むだけで痩せる脂肪燃焼スープ」

こんな一文を読んだら、万年ダイエッターの方であれば食いついてしまうはず。

脂肪燃焼スープは実際の医療現場で用いられるエネルギー制限食らしく、短期間で体重を大きく減らせると話題になりました。しかし、減量に効く脂肪燃焼スープには大きな落とし穴が潜んでいるのです。

今回は脂肪燃焼スープの作り方成功させるためのポイントについて管理栄養士が解説します。

肥満は万病のもと。正しい食事改善の知識はダイエットだけでなく、いつまでも健康で暮らすための大きな糧です。

分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後まで読んで脂肪燃焼スープを取り入れたダイエットにチャレンジしてみてくださいね。

脂肪燃焼スープとは野菜たっぷりのトマトスープのこと

脂肪燃焼スープなどと名付けられていますが、結局のところ「野菜をたっぷりと使ってつくるトマトスープ」のことです。後ほど基本のレシピは紹介しますが、好きな野菜をトマトと一緒に煮込めばOKと考えて大丈夫。

脂肪燃焼スープという名前の由来には、トマトの生理機能が大きく影響しています。

京都大学の研究発表にとり、トマトには脂肪燃焼を促進する作用があることが分かりました。また、抗酸化作用の強い成分である「リコピン」が多いトマトを毎日摂ることで身体の酸化を防ぐので、代謝を維持しやすくなります。

トマトの栄養が気になる方は下記の記事をご覧ください。

脂肪燃焼スープの作り方

脂肪燃焼スープの作り方を紹介します。レシピ通りの材料ではなくても、糖質の多いもの(芋類や南瓜など)を避ければ好きな野菜でOKです。

大きな鍋に入れて煮込むだけなので、ぜひチャレンジしてみてください。

【脂肪燃焼スープの材料】

  • トマトジュース 500ml~
  • にんにく 好きなだけ(おすすめは2~3片)
  • キャベツ 1/2玉
  • 玉ねぎ 1個
  • パプリカ 1個
  • 白ネギ 1本
  • コンソメ 1個~2個

※脂肪を燃やす作用をもつ成分はトマトジュースにもっとも多く含まれているため

参考資料:京都大学コラム

【脂肪燃焼スープの作り方】

  1. にんにくと白ネギはみじん切り、他はひと口大にカット
  2. 大きめの鍋を熱し、大さじ1杯のオリーブオイルを入れる
  3. 2に1を入れて中火で炒める
  4. 香ばしい香りがしてきたら残りの野菜を加えて蓋をして弱火で5分加熱
  5. 4がしんなりしてきたらコンソメとトマトジュースをひたひたになるまで入れて10分以上煮込めば完成

脂肪燃焼スープで体重が減る理由

脂肪燃焼スープを飲むことで痩せていくメカニズムはどうなっているのか気になりますよね。

基本的に、脂肪燃焼スープは普段の食事を脂肪燃焼スープの置き換えとして取り組みます。そこをしっかりと念頭において、記事を読み進めていってくださいね。

摂取カロリーの極端な減少

通常、主食・主菜・副菜をきちんと食べた場合、一食当たり500~800Kcalほどになります。一方で、脂肪燃焼スープは一食当たり100Kcalもないほど低カロリー。

なので、一食を脂肪燃焼スープに置き換えれば400~700Kcalのカットになります。もしも3食置き換えれば、1200~2100Kcalもエネルギーをオフすることに。

1週間継続すれば8400~14700Kcalカットできるので、単純に体脂肪へと換算すると1~2Kg近くを減らすことができます。

脂肪・筋肉の減少

脂肪燃焼スープのみの食事を続けると、脂肪だけでなく筋肉も減ります。

先ほどお話ししたように、食事を脂肪燃焼スープに置き換えることで摂取エネルギーがガクっと落ちます。そのため、身体は「エネルギーがいつもより不足しているな」と気付きます。

そうすると、どこから必要なエネルギーやタンパク質を作りだすと思いますか?

実は、溜め込んでいる脂肪や骨格筋(いわゆる筋肉)を分解していくのです・・・!そのため、低カロリーの食事を続けるとみるみる体重が落ち、痩せていきます。

また脂肪燃焼スープには筋肉の減量であるタンパク質がないので、筋肉量の維持は難しいでしょう。

代謝の促進

脂肪燃焼スープには、野菜のビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

ビタミン・ミネラルは身体のさまざまな代謝を支える微量元素。微量元素がしっかりと充足していると、代謝がスムーズになって燃費の良い状態になります。

脂肪燃焼スープの落とし穴:高確率のリバウンド

脂肪燃焼スープをダイエット食として活用すれば、減量は短期間で成功する確率が高いです。しかし、同じくらいの高確率でリバウンドすることになります。

なぜ高確率でリバウンドしてしまうのでしょうか?

それは、無理に摂取カロリーを制限してしまった後にすぐ元の食事に戻したためです。

摂取カロリーが足りないとき、身体は少しでもエネルギーの消費量を少なくしようとします。なので、低燃費状態なのにたっぷりのカロリーが入ってしまい、もとより太ってしまうことがあるのです。

脂肪燃焼スープに置き換えることで体重が減ったあとも、徐々に通常の食事へと移行していく必要があります。

脂肪燃焼スープでリバウンドしない3つのポイント

脂肪燃焼スープでリバウンドしないためのポイントを3つに絞って解説します。

脂肪脂肪燃焼スープで体重が減ったあとの行動が成功させられるかどうかのカギになるので、ぜひ参考にしてください。

1.糖質は少しづつ増やす

脂肪燃焼スープには糖質や脂質、タンパク質などの三大栄養素はあまり含まれていません。なかでも脂肪に変換されやすい糖質はリバウンドの引き金になるケースが多いです。

脂肪燃焼スープで体重を減らした後は、糖質の摂取量を急に元に戻さないようにしましょう。身体と相談しながら、ゆっくりがおすすめです。

2.「もとの食事」には戻さない

脂肪燃焼スープを取り入れる前の食事は、あなたが太ってしまった原因である食事です。つまり、もしも脂肪燃焼スープで体重を減らしても、同じ食事を摂ればまた太ってしまいます。

せっかく体重を減らせたのですから、元の食事には戻さず適切な食事を食べましょう

「食事のバランスは整っているはずなのに・・・」と思っている方は、単純に食べ過ぎかもしれません。食事はお腹いっぱいまで食べる必要はありませんので、腹8分目で食事を終えられることを意識してください。

3.脂肪燃焼スープは夕食の主食の代わりにする

脂肪燃焼スープを食事すべてと置き換えてしまうとさまざまな栄養が不足しがち。

なので、夕食の主食のみの置き換えに利用してみてください。とくに白米を食べることが多いという方におすすめです。

ご飯は軽く一杯食べるだけでも300Kcal近くあるので、脂肪燃焼スープに置き換えれば200Kcal以上のカロリーオフになります。もしも1ヶ月続ければ、体脂肪が1Kg近く減ることになりますよ。

脂肪燃焼スープのまとめ

脂肪燃焼スープはトマトや野菜のエキスがたっぷり入ったスープのこと。とても低カロリーなので、普段の食事の置き換え食として活用すれば簡単にカロリーオフできます。

しかし、長期的に置き換えてしまうと栄養不足になる可能性も・・・。脂肪燃焼スープを食事の置き換えに使う場合は、1日のうちで一食にするか、短期での利用が適しているでしょう。

減量に成功した後も気を抜かずに食事管理に取り組んでくださいね。頑張れば頑張っただけ理想の体に近づけます。

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