しっかりとしたスポンジケーキとはまた違い、ふわふわでやさしい甘さのシフォンケーキ。ほかのケーキに比べてカロリーや糖質が低そうな印象ですが、ダイエット中に食べても大丈夫なのかどうか気になりますよね。そこで、今回はシフォンケーキのカロリーや糖質について解説していきます。糖質オフのシフォンケーキレシピもいくつか紹介していますので、ぜひ作ってみてくださいね。
シフォンケーキのカロリーや糖質
| カロリー (kcal) | タンパク質(g) | 脂質(g) | 炭水化物(g) | 糖質(g) | |
| シフォンケーキ 17㎝型 一切れ（1/8カット） | 128 | 3.2 | 6.6 | 13.3 | 13.1 |
| シフォンケーキ 17㎝型 ホール | 1023 | 25.3 | 52.9 | 106.3 | 104.7 |
| 成人男性摂取基準/日 | 2650 | 60 | 73.6 | 364 | 344 |
| 成人女性摂取基準/日 | 2000 | 50 | 54.8 | 271 | 253 |
シフォンケーキは17㎝の型で作ると、一切れ128Kcal・糖質13.1gほどになります。シフォンケーキの材料は薄力粉・砂糖・サラダ油・牛乳・卵のみであり、卵白の起泡性を利用してつくるメレンゲの力でふわふわにしています。メレンゲをしっかりと泡立てるために砂糖は必須ですし、仕上がりをふんわりとさせるためにサラダ油などの油脂は入れておきたいところ。美味しいシフォンケーキをつくるためにはどれも欠かせない材料ばかりですし、通常通りに作ったとしてもそこまでカロリー・糖質が高いケーキではありません。
バナナシフォンケーキや紅茶シフォンケーキのカロリー・糖質は？
- シフォンケーキ・・・128Kcal、糖質13.1g
- バナナシフォンケーキ・・・139Kcal、糖質18.4g
- 紅茶シフォンケーキ・・・128Kcal、糖質13.1g
- チョコシフォンケーキ・・・180Kcal、糖質18.3g
（※）すべて１切れ当たりのカロリー・糖質量
レシピによって変動はありますが、目安として確認していきましょう！プレーンのシフォンケーキと紅茶シフォンケーキの栄養成分値はほぼ変わりません。甘く仕上げるため紅茶に砂糖を添加すれば、１g当たり４Kcal・糖質1.0gが増えます。また、糖質を多く含むバナナや糖質・脂質ともに多いチョコレートを加えたシフォンケーキは、カロリーが高くなります。
シフォンケーキはほかのケーキよりも低カロリー・低糖質
シフォンケーキ、思ったよりもカロリーや糖質が低いな、と感じる方が多いと思います。ここで、いろいろなケーキとシフォンケーキのカロリー・糖質を比較してみましょう。
- シフォンケーキ・・・128Kcal、糖質13.8g
- ショートケーキ・・・308Kcal、糖質40.8g
- チョコレートケーキ・・・438Kcal、糖質34.5g
- スフレチーズケーキ・・・252Kcal、糖質15.4g
- モンブラン・・・350Kcal、糖質40.7g
- ミルクレープ・・・235Kcal、糖質18.3g
- パウンドケーキ・・・208Kcal、糖質20.9g
生クリームやバターを使用することが多いケーキ類は高カロリー・高糖質な種類が多いです。そのなかでもシフォンケーキはカロリーも糖質も少ないことがよくわかりますね。シフォンケーキ以外にも、クリームチーズを使用するスフレチーズケーキやスポンジケーキではなく薄いクレープ生地を使うミルクレープは低糖質です。ケーキすべてにおいて糖質が高いわけではないので、しっかり知識を付けることでダイエット中もスイーツを楽しむことができそうです！
シフォンケーキのカロリー・糖質を原材料から考える
ほかのケーキよりはカロリー・糖質が少ないけれど、ダイエット中にシフォンケーキを食べていいのかどうかをはっきり聞きたいですよね。シフォンケーキの原材料から一緒に考えていきましょう。
シフォンケーキはサラダ油を使用するため脂質が多くカロリーが上昇
最初のほうでもお話ししましたが、シフォンケーキには油脂を使用する場合が多いです。油脂はふわふわしっとりのシフォンケーキを作る際には欠かせない材料。ふわふわの食感はシフォンケーキの要でもあるので、サラダ油のほかこめ油を使っているケーキ屋さんも。シフォンケーキは小麦粉のグルテン形成を油脂が阻害することでふわっとした食感にできるのですが、この役割は砂糖も担っているということを覚えておいてください。
シフォンケーキはほかのケーキよりも小麦粉の使用量が少ないので低糖質
ショートケーキやチョコレートケーキに用いるスポンジケーキでは、１ホールで薄力粉200gほどを使用します。一方、シフォンケーキは１ホールで薄力粉60g程度。ほかのケーキと比べて砂糖の使用量は大きくは変わらないのですが、薄力粉が半分以下であるため糖質が低くなっています。さらに、小麦粉は身体への吸収率が高いため過剰に食べると太りやすいというデメリットも。薄力粉の使用を控えることができるシフォンケーキは、ケーキ類のなかではダイエット中も食べやすいと考えられますね。
シフォンケーキも砂糖をたくさん使うので血糖値は上がりやすい
シフォンケーキ１ホールに使用する砂糖の量は薄力粉と同量です。薄力粉60gであれば砂糖も60gとなり、単純に計算してそれだけで240Kcal・糖質60.0gになります。砂糖はグルコースという単糖でできているため、食べると即身体へ吸収されます。つまり、砂糖は血糖値を急激に上げやすいということです。血糖値をできる限り上下させないことで痩せやすくなるので、砂糖の摂取はできる限りダイエット中は控えた方がベターであると言えます。
シフォンケーキをダイエット中に食べるときのポイント
シフォンケーキをダイエット中に食べるときのポイントを紹介します。ダイエット中だけでなく、代謝が落ちてくる年齢の方もぜひ参考にしてください！
シフォンケーキは活動量の多い昼までに食べる
ケーキのなかでは低カロリー・低糖質なシフォンケーキですが、間食として食べれば普段よりも多く余分なエネルギーを摂るということです。もしも何も考えずに寝る前にシフォンケーキを１切れ食べる生活を送れば、あっという間に日々のダイエットの努力が水の泡になってしまうでしょう。そのため、シフォンケーキを食べるときは活動量の多い日中をおすすめします。また、食べるときは一切れで我慢することは鉄則です！
低カロリー・低糖質のシフォンケーキを手作りする
時間があるときは、手作りの低カロリー・低糖質のシフォンケーキを作ってみましょう。シフォンケーキはメレンゲの出来によって膨らみ具合が左右されますので、しっかりとメレンゲを泡立てることができれば油脂類なしでもふわふわに仕上がります。もしも油脂を完全にカットしたノンオイルのシフォンケーキを作れば、１ホール当たり300Kcal・１切れ40Kcalほどを減らすことができますよ。低糖質のシフォンケーキを作るときは、砂糖を甘味料に置き換えるほか、小麦粉をおからや大豆粉に置き換える方法があります。
シフォンケーキはトッピングを控えめに
シフォンケーキ一切れは128Kcal、糖質は13.1gほどですが、これはまったくトッピングなしの場合です。シフォンケーキには、たっぷりの生クリームや甘いソースなどが付きもの。ですが、ダイエット中はトッピングを我慢するようにしてください。カロリー制限よりも糖質制限に重きを置いている方は、クリームチーズや甘味料でつくったホイップクリームを添えることをおすすめします。
糖質オフのシフォンケーキをつくろう
シフォンケーキのカロリーオフなら油脂をカット、糖質をオフするなら小麦粉の置き換えをして手作りましょう♪今回はアーモンドパウダー（プードル）とおからを使用する低糖質フォンケーキの紹介です。
糖質オフレシピ：アーモンドシフォンケーキ
出典：Pecolly
・172Kcal、糖質9.3g/17㎝型で焼き上げて８分の１カット分
アーモンドの香りがふわんと香るふわふわシフォンケーキです。小麦粉を完全にアーモンドパウダーに置き換えているため、糖質30％オフできています。小麦粉を使用した場合よりも風味が増すため、レシピよりも少し砂糖を減らしても美味しく出来上がるかと思います。ただし、アーモンドパウダーは薄力粉よりも糖質は少ないのですが、脂質がかなり多いのでカロリーは高くなるので要注意です。
糖質オフレシピ：おからシフォンケーキ
・177Kcal、糖質1.4g/８分の１切れ
DELISH KITCHENのおからパウダーを使用したシフォンケーキです。１ホール当たり10.0g前後の糖質量でかなりの低糖質。ただ、しっとりとした食感を目指すためサラダ油の使用量が多いので、過酸化脂質などが気になる方は食べる量を控えめにするか出来立てをすぐに食べるようにしましょう。低糖質なうえに食物繊維が１ホール17.4g、８分の１カット分で2.0gほどを摂れるなど、ダイエットや糖質制限中のシフォンケーキにはもってこいの低糖質レシピです。
シフォンケーキのカロリーや糖質についてのまとめ
ケーキのなかでは低カロリー・低糖質でダイエット中も食べやすいシフォンケーキ。バナナやチョコレートなどが入った濃厚なシフォンケーキも美味しいですが、ダイエット中はシンプルにプレーンや紅茶風味で食べましょう。カロリーを抑えたり低糖質にしたりとさまざまなレシピが存在しています。少しの工夫で美味しく楽しく取り組める糖質制限食に、ぜひシフォンケーキも仲間入りさせてあげてくださいね。
