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バナナダイエットを絶対に成功させる方法を管理栄養士が根拠を含めて解説

バナナダイエットを絶対に成功させる方法を管理栄養士が根拠を含めて解説

「朝にバナナを食べるだけで痩せる」そんな夢のようなダイエット方法を知っていますか?

朝バナナダイエットはメディアでも紹介され、一時期市場からバナナが消えるほどの人気ぶりでした。しかし、すっかりとバナナの売れ行きは元に戻りましたね。

朝バナナダイエットにチャレンジしたものの、思ったような効果が得られなかったのでしょう。だから積極的に食べる人が減り、バナナの消費量は元に戻った。

バナナダイエットを成功させるためには、なぜバナナがダイエットに向いている理由をきちんと理解することが大切。どのような食材でも、食べるメリットとデメリットが分かれば、ダイエットに活用できます。

今回はバナナダイエットに注目して正しいやり方を解説していきます。バナナが好きな方、ダイエット中に甘いものを食べたい方は必見です!

朝バナナダイエットの方法

メディアで紹介されたバナナダイエットの方法はとてもシンプルです。「1本のバナナをお水や白湯と一緒に朝食に食べる」だけ。

バナナは1本で90Kcal前後・糖質21.4g程度を含んでいます。

主食の栄養価をチェックしてみると、

  • ご飯茶碗一杯で252Kcal・糖質55.2g
  • 食パン 5枚切り 1枚・・・190Kcal・糖質31g

なので、主食をバナナに置き換えるだけでもカロリー・糖質を大幅にカットできると分かりますね。しかし、朝食にバナナだけを食べた場合、タンパク質が完全に不足しています。

バナナのカロリーや栄養についてはこちらの記事をチェック

バナナダイエットで痩せるための4つのポイント

バナナダイエットで痩せる正しい方法をお伝えします。ポイントは次の4つです。

  1. バナナは主食の置き換えとして考える
  2. バナナは間食でも置き換えがベター
  3. バナナを食べなくても痩せることを忘れない
  4. 食事の栄養バランスを整える

ひとつずつ簡単に解説していきますので、気になる方は読んでみてくださいね。

1.主食の置き換えにする

先述している通り、主食からバナナへ置き換えることで摂取カロリーや糖質をオフできます。摂取エネルギーが少なくなるので、朝食をバナナに置き換えることで痩せられる可能性は上がります。

2.間食でも置き換えてカロリーカット

普段大福やケーキなどの高カロリーな間食を食べている方であれば、バナナ1本に置き換えることで約200Kcal前後をカット。これが1か月続けば、間食をバナナに置き換えただけで体脂肪1Kgを減らせます。

3.バナナなしでも痩せられる

一方で普段間食をしない方がバナナを毎日間食として食べば、余分なエネルギーとして脂肪細胞へ貯蓄。今食事が整えられているのであれば、わざわざバナナを食べる必要はありませんよ。

バナナを食べたらダイエットにメリットになることもありますが、バナナを食べなくても痩せることはできます。

4.バナナでは不足する栄養を食事で補う

カロリーオフに使えるバナナ。バナナを食べるだけでは、体重が落ちたとしても筋肉は増えません。

例えば、

  • 華奢な身体になりたい
  • とにかく体重を落としたい

という方には良いですが、メリハリのある引き締まった身体を手に入れたい方は理想の身体に近づくにくいです。何か特定の食材を食べることよりも、食事全体のバランスが整えられるように意識しましょう。

バナナの4つの栄養素がダイエットをサポート

バナナには複数の栄養素が含まれています。

特に、

  • オリゴ糖
  • カリウム
  • ビタミンB6
  • 食物繊維

の4つの栄養素に注目します。それぞれの働きをくわしく確認していきましょう。

1.腸内細菌のエサになるオリゴ糖

バナナは糖質の一種であるオリゴ糖を含んでいます。オリゴ糖は消化されずに腸まで到達し、腸内に存在する善玉菌のエサになる物質です。

善玉菌が増えると腸内の環境が整い、不要な老廃物をきちんと排泄できるようになります。なので、バナナは便の調子を整える力がある食材といえるでしょう。

2.浮腫みを改善するカリウム

バナナにはカリウムも豊富に含まれています。カリウムはナトリウムとバランスを保つことで体内の水分量を維持しているミネラルです。

ナトリウムが増えると水分を溜め込んで浮腫んでしまいます。ナトリウムを排泄する作用をもつカリウムを摂って、余分な水分を出しましょう。

3.タンパク質の代謝を助けるビタミンB6

バナナは複数のビタミンを含みますが、とくにビタミンB6が多いです。ビタミンB6はタンパク質の代謝をサポートする働きがあります。

食べた食材のタンパク質を効率良く利用するには欠かないビタミンです。

4.血糖値の上昇を抑える食物繊維

バナナは1本でおおよそ1.5gの食物繊維を含んでいます。健康を維持するために必要な食物繊維量は、男性20g・女性18g以上です。

食物繊維は排便のコントロールだけでなく、糖質や脂質の吸収を調整する作用もあります。

バナナダイエットに失敗した人はエネルギーの摂りすぎが原因

バナナダイエットにチャレンジするも上手くいかなかった方、ものすごく多くいます。なぜ失敗してしまったのでしょうか?

理由としては「普段の食事にバナナを追加したから摂取エネルギーが増えた」だと思います。

メディアなどで特定の食材が「痩せる!」と取り上げられると「それさえ食べれば痩せる」かのように過信する方が多いです。何かを食べるだけで魔法のように痩せることは100%ありえません

バナナは、高カロリーなスイーツや糖質が多い主食の代用にした場合などでダイエットに前向きな効果をもたらします。いつも通り食事を食べたうえにバナナを摂れば、エネルギーが増えているので痩せませんよ。

バナナをダイエットに活用するなら糖質のコントロールを大切にしよう

バナナダイエットの正しい知識についてお話ししてきました。簡単におさらいしましょう。

  • バナナはダイエットをサポートする栄養素が多い
  • バナナを食べるならご飯や甘いお菓子の代用にする
  • 全体の食事バランスも整える

など、バナナを食べるだけでなく利用することを意識してくださいね。ダイエットは継続することが大切です。無理のない範囲で頑張りましょう!

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