Healmethy Press | ヘルメシプレス ヘルメシプレス

コーヒーダイエットで痩せる?効果とおすすめの飲み方を栄養士が解説

コーヒーダイエットで痩せる?効果とおすすめの飲み方を栄養士が解説

さまざまな効果が知られているコーヒー。コーヒーダイエットも出てきて、ますますその効果が気になりますよね。

コーヒーダイエットを行なうときは、押さえておきたいポイントがあります。

この記事では、コーヒーダイエットを成功させる方法とおすすめの飲み方を解説します。間違った飲み方をすると、ダイエットがうまくいかない可能性もあるので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。

コーヒーダイエットとは

コーヒーダイエットとは、コーヒーのカフェインやクロロゲン酸という成分を利用するダイエット方法です。これらはポリフェノールの一種であり、強い抗酸化作用を持っています。カフェインは他にも多くのお茶に含まれていますが、コーヒーの含有量の方が多く、効率よく摂取できます。

ポリフェノールの抗酸化作用について

ポリフェノールが示す強い抗酸化作用は、次のような効果が報告されています。

  • 抗肥満作用
  • 抗がん作用
  • 動脈硬化の予防
  • 糖尿病の予防

一般的に、現代人が年を重ねていくことで悩みやすい生活習慣病に対して効果があると考えられています。まだまだ研究が必要(※)なコーヒーの健康効果ですが、今分かっていることを参考にダイエットのお話しをすすめていきますね。

全日本コーヒー協会「コーヒーと美容」

コーヒーダイエットが生まれた理由

コーヒーがダイエットに向いていると取り上げられた理由は、コーヒーに含まれるポリフェノールの作用にありました。コーヒーポリフェノールとダイエットの関係を分かりやすく解説するので、参考にしてください。

1.血糖値の上昇を緩やかにする

カフェインは食事による血糖値の上昇を緩やかにする力があります。血糖値の上昇が急激に起こると体脂肪が増えてしまうので、ダイエット中は上手にコントロールしたいところ。

一方で、コーヒーを単体で飲むと血糖値が上がることも分かっています(※)。コーヒーの血糖値抑制効果を目的に飲むのであれば、食事と一緒に飲むほうがいいですね。

全日本コーヒー協会「コーヒーと健康」

2.脂肪の分解を促す

カフェインを摂ると交感神経が活発になり、身体は燃焼傾向に。そのため、コーヒーを飲んでから運動や家事などをすると、普段よりも消費エネルギーがアップしやすいです。

身体を動かす少し前のタイミングでコーヒーを飲むと、効率よく脂肪を燃やせます。

3.むくみを予防する

コーヒーは浮腫みの予防にもなります。

コーヒーは利尿作用をもち、体内の余分な水分を排泄する働きがあります。塩分の摂りすぎなどでミネラルバランスが崩れると、身体は浮腫みがちに。浮腫みは体重の増加につながっていることもあるので、しっかり出して予防しましょう。

コーヒーダイエットのおすすめの飲み方

脂肪の分解を促したり血糖値の上昇を予防したりと、コーヒーはダイエットに効果があると分かりました。どのようにコーヒーを飲むとより効果的なのかをチェックしてみましょう。

食事と一緒に

コーヒーは食事と一緒に飲むと、血糖値の上昇を緩やかにします。食事の直前や食事の直後など、なるべくタイミングを合わせて飲むようにしましょう。15時のおやつを食べるときに飲んでみるのもおすすめ。

1日3~5杯程度が目安

コーヒーは1日3~5杯を目安に飲んでみてください。理由は食事に合わせてコーヒーを飲み、血糖値を上手にコントロールしたいからです。1~2杯のコーヒーで血糖値の調整に効果がある(※)ようなので、1日3~5杯としました。

食事と間食のタイミングでとるなどルールを決めておくと取り入れやすいですね。

全日本コーヒー協会「コーヒーと健康」

カフェインレスでもOK

カフェインレスのコーヒーでも血糖値の上昇を緩やかにする作用は期待できます。これはクロロゲン酸による働きが関係しているようです。カフェインがなくても血糖値の上昇を緩和できるので、妊娠中でコーヒーをたくさん飲めない方は、デカフェなどのカフェインレスコーヒーも検討できます。

全日本コーヒー協会「コーヒーと健康」

コーヒーをダイエット中に飲むときの注意点

コーヒーダイエットを行なうときは4つの注意点があります。ひとつずつ確認していただき、ポイントを押さえていきましょう。

砂糖は入れない

コーヒーダイエットは、必ず砂糖なしで取り組みましょう。砂糖をたくさん入れてしまえばカロリーや糖質が上がってしまいます。そうすると、せっかく血糖値をコントロールするために飲む意味がなくなってしまいますよね・・・。

コーヒーダイエットはシュガーレスのコーヒーで行ないます。

睡眠前は避ける

睡眠前にコーヒーを飲むのは避けましょう

コーヒーのカフェインには交感神経を活発にする力があるので、睡眠前に飲むと興奮状態になり眠りにつきにくくなります。睡眠は身体と脳を休める時間です。コーヒーは活動する時間に飲むようにしてくださいね。

飲み過ぎない

コーヒーは飲み過ぎないように注意したいです。ダイエットに効果はありますが、カフェインは飲めば飲むだけ効果があるわけではありません。とくに胃酸が良く出るようになるため、飲み過ぎると胃にかかる負担が増してしまいます。

コーヒーは1日3~5杯を目安に飲むといいですね。

コーヒーを飲むだけで痩せるとは思わないで

コーヒーダイエットは、コーヒーを飲むだけで痩せるダイエットではありません。コーヒーのポリフェノール類の生理機能を利用し、ダイエットをサポートするという意識で食事に取り入れる方法です。

ダイエットの基本は、バランスの良い食事を適量食べながら、適度に身体を動かすこと。コーヒーはあくまでサポーターとして取り入れます。上手に食べ物と付き合いながら、ダイエットを頑張っていけるようにしましょうね。

コーヒーダイエットのまとめ

コーヒーはダイエットに対して効果があることが分かりました。体脂肪を燃やしやすくしたり食後の血糖値の上昇を緩やかにしたりと、ダイエットをサポートしてくれる食品のひとつです。1日3~5杯を目安にシュガーレスのコーヒーを飲み、効率的にダイエットしていきましょう。身体への負担を考え、飲み過ぎにだけは気をつけてくださいね。

食材情報カテゴリの最新記事