ハイボールやチューハイなど飲みやすいお酒に比べて手を出されにくいウイスキー。アルコール度数が高く、カロリーも多いイメージがあるウイスキーですが、実はダイエット中に飲めるお酒のひとつ。本記事ではウイスキーのカロリーや糖質のほかダイエット効果について解説していきます。ウイスキーのおすすめの飲み方についても紹介していますので、ぜひお試しください。
ウイスキーのカロリー・糖質について
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 糖質 |
---|---|---|---|---|
ウイスキー 100ml | ||||
237 kcal | 0.0 g | 0.0 g | 0.0 g | 0.0 g |
ハイボール 100ml | ||||
47 kcal | 0.0 g | 0.0 g | 0.0 g | 0.0 g |
ビール 100ml | ||||
40 kcal | 0.3 g | 0.0 g | 3.1 g | 3.1 g |
梅酒 100ml | ||||
156 kcal | 0.1 g | 0.0 g | 20.7 g | 20.7 g |
焼酎 100ml | ||||
146 kcal | 00 g | 0.0 g | 0.0 g | 0.0 g |
赤ワイン 100ml | ||||
73 kcal | 0.2 g | 0.0 g | 1.5 g | 1.5 g |
摂取基準 (上段男性、下段女性) | ||||
2650 kcal 2000 kcal | 60.0 g 50.0 g | 73.6 g 54.8 g | 364.0 g 271.0 g | 344 g 253 g |
※1
ウイスキー・焼酎は蒸留酒と呼び、発酵のあとに糖分を飛ばすため糖質を含んでいません。ウイスキーなど蒸留酒はアルコール度数が高いので、それに伴ってカロリーも高めです。一方で果実酒である赤ワインや梅酒、麦を原料としているビールには糖質が含まれています。とくに梅酒の糖分は多いので、梅酒をたくさん飲んでしまう方は見直してみると体重に変化が現れるかもしれません。
適正飲酒量だとウイスキーは低カロリー!
厚生労働省で定められている適正飲酒量は、成人男性で純アルコール20.0gまでとされています。成人女性や高齢者ではもう少し控えて成人男性の1/2から2/3の量です。そこで、アルコール量を20.0gと定めてそれぞれのお酒がどのくらいまで飲めるのか、カロリー・糖質はどれくらいになるのか計算してみました。
- ウイスキー 60ml(シングル2杯ほど)・・・142Kcal・糖質0.0g
- ハイボール 303ml(ジョッキ一杯弱)・・・142Kcal・糖質0.0g
- ビール 540ml(ジョッキ一杯半ほど)・・・216Kcal・糖質16.7g
- 梅酒 196ml(ロック一杯半ほど)・・・306Kcal・糖質40.6g
- 焼酎 97ml(1/2カップほど)・・・142Kcal・糖質0.0g
- 赤ワイン 210ml(ワイングラス1杯半ほど)・・・153Kcal・糖質3.2g
※1
純アルコールの量で比較すると、梅酒やビールのカロリー・糖質が高いことがわかります。ウイスキーや焼酎などの蒸留酒は糖分を飛ばしているため、どれだけ飲んでもゼロはゼロです。カロリーも低く、ロックであればシングルで2杯ほど飲むことができます。
ウイスキーがダイエットのお酒としておすすめできる理由
高カロリーなイメージがあるお酒の中で、なぜウイスキーがおすすめできるのか解説していきます。
ウイスキーは糖質ゼロで低カロリー
先に記した通り、ウイスキーは糖質を含んでいません。糖質の過剰摂取が太りやすいことは周知のことですね。しかし、糖質がゼロだからといってウイスキーは0Kcalというわけではありません。お酒はアルコール(7Kcal/g)を含んでいます。ただでさえカロリーが高くなりやすいので、ダイエット中は糖質の少ないお酒を選ぶのがベター。その点、ウイスキーは糖質0なのでダイエット中も適量であれば飲んでも影響は少ないでしょう。
ウイスキーのカロリーは空っぽで太らない?
ウイスキーや焼酎など蒸留酒の仲間には糖質のほかタンパク質や脂質も含まれていません。栄養素がないアルコール由来のカロリーのみが身体に吸収されるので、エンプティカロリーと呼ばれています。アルコ―ルのカロリーは即吸収されて優先的に身体の活動エネルギーとして利用されていくため、確かに太りにくいです。お酒を飲むと身体がポカポカ温かくなって肌が火照るのは、アルコールをどんどん熱エネルギーとして利用していたからなんですね。ですが、個々人がもつアルコールの代謝の許容範囲を超えた飲酒は、エンプティカロリーでも中性脂肪として身体に貯まってしまいますので飲みすぎは避けましょう。
ウイスキーはポリフェノールが豊富で生活習慣を予防
ウイスキーに含まれるポリフェノールはエラグ酸であるとサントリーが各大学と共同で研究した結果として報告しています(※2)。エラグ酸はインスリンの作用をサポートするほか、メラニンの生成を抑える効果もあります(※3)。そのため糖尿病の予防や美白にも効果があるとして注目されているエラグ酸。ウイスキーを適量常飲することで、エラグ酸の効能が得られます。
ウイスキーは水割りで旨味と香りが増す
ウイスキーの効果や性質について研究している論文は多く、水を添加することで旨味と香りが増すという報告がスウェーデンの大学でありました(※4)。ウイスキーを発酵する際に発生する独特の香りはリラックス効果があるともいわれ、水を少し添加することでフワっと香りが強くなります。その結果飲むときの旨味も増し、美味しいと感じると科学的に証明されているのです。では実際、ウイスキーを飲むとき本当に美味しいのはどのような飲み方なのでしょうか。
ウイスキーのおすすめの飲み方
最後にウイスキーのおすすめの飲み方について紹介します。ウイスキー初心者の方が飲みやすい飲み方もありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
ウイスキーのおすすめの飲み方①ハイボール
ウイスキーをソーダで割って飲むハイボールはビールが好きなウイスキー初心者におすすめ♪シュワシュワはじける爽快な飲み心地にウイスキーの香りが香る飲みやすいお酒です。お店によって濃さは異なり、ウイスキー:炭酸水=1:4が主流のようです。自宅で作る際は自分好みの濃さに調整できますし、強炭酸を使って爽快感を増すのも楽しいですよね。炭酸水で割るのでウイスキーのカロリーもカットできます。ウイスキーと氷を多めに入れ、溶かしながら味の変化を堪能するのも良いかもしれません♪
ウイスキーのおすすめの飲み方②水割り
ウイスキー愛好家のなかには邪道だという方もいますが、芳醇な香りを存分に楽しみたい方は水割りも試してほしいです。飲むと前にはぜひウイスキーの香りを楽しんで。とくにウイスキーのカロリーを抑えたい方は、水割りであれば糖質もゼロのままなので嬉しいですよね。
ウイスキーのおすすめの飲み方③オンザロック
ウイスキー好きな方が多く楽しんでいるオンザロック!しっかり冷やしたグラスに大きく砕いた氷を入れて、ウイスキーを注ぎます。時間が経つにつれて表情を変えていくウイスキーがとっても美味しいです。このとき別のグラスにチェイサーを用意しておくのもおすすめ。ウイスキーとチェイサーを交互に飲めば、身体への負担も軽減できますね。ちなみにチェイサーは日本では水として認識されていますが、海外ではビールが出てくるところもあるようです。
ウイスキーのおすすめの飲み方④ハーフロック
ハーフロックもオンザロックと同じように冷やしたグラスを用意します。大きめの氷を入れてウイスキーを注ぎ、ウイスキー:水=1:1を目安に水を注いでつくります。水割りに比べてウイスキーが濃いめなので、ウイスキーの味をしっかり感じながらカロリーを抑えたい方に試してほしい飲み方です。オンザロック同様少しづつ味が変化していくのもたのしみのひとつ♪
ウイスキーのカロリーや糖質についてのまとめ
ウイスキーはダイエット中でも飲みやすい糖質ゼロのお酒。ハイボールやオンザロックなどさまざまな飲み方があり、自分に合ったウイスキーの飲み方も見つけるのも楽しそうですね。ダイエット中だけに限らずウイスキーやお酒の飲み過ぎは避け、身体を考えたうえでの飲酒をおすすめします。
参考文献一覧
※1:文部科学省「エネルギーおよび成分含有量は文部科学省<日本食品標準成分表>2015年版(七訂)」
※2:日経メディカル「ウイスキー中に尿酸生成抑制成分を発見」
※3:わかさ生活「エラグ酸」