仕事終わりキンキンに冷えたビール♪程よい苦みと爽快な喉越しに魅了されているビールファンも多いでしょう。本記事ではビールのカロリーや糖質のほか栄養素について管理栄養士が解説しています!ダイエット中のビールの飲み方についても触れているので、気になる方は要チェックです♪
ビールのカロリーや糖質
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 糖質 |
---|---|---|---|---|
ビール 淡色 100ml | ||||
40 kcal | 0.3 g | 0.0 g | 3.1 g | 3.1 g |
ビール 黒色 100ml | ||||
46 kcal | 0.4 g | 微量 g | 3.6 g | 3.4 g |
ビール スタウト 100ml | ||||
63 kcal | 0.5 g | 微量 g | 4.9 g | 4.6 g |
発泡酒 100ml | ||||
45 kcal | 0.1 g | 微量 g | 4.9 g | 4.6 g |
摂取基準 (上段男性、下段女性) | ||||
2650 kcal 2000 kcal | 60.0 g 50.0 g | 73.6 g 54.8 g | 364.0 g 271.0 g | 344 g 253 g |
※1
表では100mlあたりの栄養成分値を示しています。ビールにはさまざまな種類があり、淡色ビール・黒色ビールの2つに大別されています。主にビールの原料として使用される麦芽の種類によって分別されていて、一般的によく飲まれているビールはビール淡色、黒色ビールは麦芽を焙煎したものです。そのため苦みや深みが深く、濃厚な味わいが楽しめます。スタウトは黒ビールの一種であり、アルコール含量は淡色ビールや黒色ビールに比べ多いのでカロリーも高いです。発泡酒はビールよりも麦芽の使用量が少なく、ビール風味のアルコール飲料として安価で手に入ります。中ジョッキ350mlで換算した場合、ビール淡色140Kcal・糖質10.9g、ビール黒色161Kcal・糖質11.9g、スタウト221Kcal・糖質16.1g、発泡酒158Kcal・糖質16.1gです。ビールはジョッキ一杯飲んでも大したカロリー・糖質量ではないことがわかるかと思います。
缶ビールのカロリー・糖質を比較
- アサヒ スーパードライ・・・42Kcal・糖質3.0g
- アサヒ ドライプレミアム 豊嬢・・・49Kcal・糖質3.1g
- キリン 一番搾り 生ビール・・・40Kcal・糖質2.6g
- サントリー プレミアムモルツ・・・47Kcal、糖質3.6g
- サントリー プレミアムモルツ(黒)・・・52Kcal・糖質4.6g
- サッポロ 黒ラベル・・・40Kcal、糖質2.9g
- サッポロ エビスビール・・・42Kcal・糖質3.0g
- オリオン ドラフトビール・・・42Kcal、糖質3.0g
※すべて100mlあたりのカロリー・糖質です。
どのメーカーのビールも大差はありませんが、麦芽の旨味をしっかりと出すプレミアムタイプのビールだとカロリー・糖質は高くなります。栄養成分値の際はそれほどありませんでしたが、ビールの味わいは各社で違いがはっきりしています!アサヒのビールはキリっとした辛さがありますし、キリンのビールは口当たりがまろやかで飲みやすいと評する方が多いです。サントリーのプレミアムモルツは濃厚な味わいが楽しめ、サッポロのビールは後味が濃く香りが強く感じます。
ビールとそのほかお酒のカロリー・糖質を比較
- ビール 350ml・・・150Kcal・糖質10.5g
- ハイボール 200ml・・・94Kcal・糖質0.0g
- カシスオレンジ 200ml・・・144Kcal・糖質21.0g
- カシスウーロン 200ml・・・100Kcal・糖質16.0g
- ワイン 150ml・・・114Kcal・糖質2.2g
- 焼酎 100ml・・・146Kcal・糖質0.0g
- マッコリ 150ml・・・70Kcal、糖質2.0g
- レモンチューハイ 200ml・・・164Kcal・糖質18.5g
こうして比較すると、ビールがそこまで高糖質ではないとわかるのではないでしょうか。「ビールは太る!」と騒ぎ立てるほどのカロリー・糖質ではありません。ちなみにコカ・コーラ350mlで158Kcal・糖質40.0g、りんごジュース350mlで151Kcal・糖質39.9gです。ジュースのほうがよっぽど高糖質であることがわかります。
ビールは太る?管理栄養士がくわしく解説
ビールの糖質は高くないことがわかりました。ではなぜビールを飲んで太ってしまったと感じる方が多くいるのでしょうか。ビールで太ってしまた真の原因を考えていくと、ビールとの上手な付き合い方の答えまで見えてきますよ♪最近お腹周りが気になるなぁという方はぜひチェックしてください!
ビールのアルコール・糖質によるカロリーは白ご飯一膳よりも少ない
ビールの中ジョッキ一杯の糖質は約10gです。一方で私たちが主食として食べている白ご飯は一膳で約280Kca・糖質62.6g!ダイエット中に糖質を極力カットするためにと白ご飯を食べない方も多くいますが、白ご飯に比べたらビールの糖質は6分の1程度です。また、糖質の制限を意識するとき、一食あたりの糖質は20-40g・間食一回では10.0g以下が適量(※2)であるといわれています。よって、ビールをジョッキ一杯飲むくらいでしたら、糖質の摂り過ぎとはいえないと判断できます。
ビールを飲み過ぎていないかどうか再確認しよう
ビールを飲んで太った方は、単純に飲み過ぎている可能性が高いです。毎晩ビール1Lを飲んでいるなど量が多い方は控えることを検討しましょう。ビールは糖質だけでなくアルコールも含んでいます。アルコールは1gに7Kcalのエネルギーがあり、エンプティカロリーなどと呼ばれていますが、過剰に摂取すれば中性脂肪へと変わりますので注意してください。ビールは個人に合わせた適量を飲んでいさえすれば、太る飲み物ではないはずです。
ビールを飲んで太った方は一緒に食べるつまみをチェック
ビールの量はそれほど飲んでないのに太った、という方はつまみや〆を考えてみましょう。唐揚げやフライドポテトなど高カロリー・高糖質の料理を食べていませんか?お酒の〆にとお茶漬けやラーメンなど高糖質の食事を摂っていませんか?お酒が入ると食欲が刺激され、気付かないうちに口へ運んでしまっている方も多いです。アルコールが優先的に代謝されているときに高糖質・高脂質の食事は間違いなく太りますのでしっかり意識してくださいね。
ビールを飲みながらダイエットしたいときの3つの攻略方法
ダイエット中だからと大好きなビールを我慢し続けるとストレスが溜まってダイエットの効果を感じにくいことになります。ビールの糖質はコントロールできる許容範囲の量です。しっかりと調整してビールを楽しみながらダイエットを成功させちゃいましょう!
1.ビールは1日缶1本!
ビール中ジョッキもしくは缶ビール1つで140Kcal・糖質10g前後でしたね。この程度であれば毎日摂ったところで太る原因にはなりませんので、しっかり味わって飲んでください。ただし、持病がある方などはきちんと医師と相談しましょう。アルコールの摂取によってストレスを緩和する効果もあるので、一日のご褒美に飲むことはマイナスな事だけではありません。適量さえ守ればダイエット中でもアルコールを摂ることはできます。
2.ビールを飲みながら食事を食べる
ビールを主体に飲んでしまうと、どうしても量がほしくなってしまいます。ダイエット中は食事としてビールを飲むようにしましょう。ご飯やおかずを食べながらビールを飲めばアルコールの吸収スピードも落ちるため、肝臓など臓器への負担も軽減できます。またお腹がいっぱいになってくるとお酒を飲みたい欲も減少しますので、なかなか量をおさえられない酒豪さんにもおすすめです。
3.定期的に休肝日は必ず設けて
アルコールの大部分は胃で吸収され、肝臓で解毒作用を受けて無害化された後に筋肉や心臓など臓器へと運ばれて利用されていきます。ほかにも肝臓はいろいろな代謝を行う場であり、アルコールの過剰摂取は肝臓の負担を増やしてしまうことに。自覚する症状がないため意識しづらいですが、たまには休ませてあげないと肝臓の機能がキャパオーバーしてしまいます。お酒を飲まない休息日を設けるほか、肝臓に欠かせないタンパク質・ビタミン・ミネラルをしっかりと食べて労わってあげてください。
「金麦などの糖質オフ・糖質ゼロビールなら太らない」は間違い
出典:サントリー
ビールのカロリーや糖質が気になるから、糖質ゼロや糖質オフのビールを飲んでいますというお話を耳にすることがあります。確かに糖質は少なくなっていますが、カロリーはどうでしょうか。たとえばサントリーが発売している発泡酒の金麦は糖質75%オフ。糖質は100mlあたり1.5g前後、カロリーは30Kcalなので1本で105Kcal。1本程度であれば大丈夫ですが、3本5本と過剰に飲む毎日を繰り返せば太ってしまう可能性はあります。また同じくサントリーのオールフリーは名前の通りすべてゼロですが、甘味料のアスセルファムKが添加されています。アスセルファムKは過剰に摂るとインスリン分泌を促進する可能性があるので血糖値が高い方は意識しておくといいでしょう。
ネットで購入できるサントリーの金麦糖質オフビールはこちら。
ビールのカロリーや糖質についてのまとめ
ビールはカロリー・糖質ともさほど高くなく、ダイエット中でも調整が効く範囲内であるとわかりました。ビールは適量であれば太ることに直結はしていませんし、無理に我慢することでストレスを溜めることもダイエットの妨げになります。飲み過ぎない・おつまみの内容・肝臓を休めることを意識して、上手にビールと付き合っていきましょう♪
参考文献一覧