白身魚のひとつでスーパーでもよく見かける「タラ」は、1切れで70Kcal未満と低カロリー。淡白な味はどのような料理にも合い、安価なので比較的食べやすい魚です。
「タラは低カロリーって聞いたけど、本当?」
「タラを使った料理のカロリーはどのくらいだろう?」
などの疑問に、管理栄養士がくわしくお答えします。
タラのカロリー
カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 糖質 |
---|---|---|---|---|
すけとうだら | ||||
77 kcal | 17.6 g | 0.2 g | 0.1 g | 0.1 g |
まだら | ||||
76 kcal | 17.4 g | 0.3 g | 0.0 g | 0.0 g |
摂取基準 (上段男性、下段女性) | ||||
2650 kcal 2000 kcal | 60.0 g 50.0 g | 73.6 g 54.8 g | 364.0 g 271.0 g | 344 g 253 g |
※1
※すべて100gあたり
たらには、すけとうだらとまだらの2種類があります。それぞれのカロリーは、すけとうだらは100gあたり76Kcal、まだらは100gあたり77Kcalです。
たらはとても脂質が少ないため、低カロリーで淡白な魚になります。ムニエルやアヒージョなどの油を使った料理とも相性が良いです。
ちなみに、同じタラという名前がつく「銀だら」はタラではなくスズキという魚の仲間です。銀だらは脂質が多くカロリーも高いので、間違えないようにしましょう。
タラと白身魚のなかでも低カロリー
タラは低カロリーな魚ですが、他の白身魚と比べてもヘルシーです。
白身魚のはそれぞれのカロリーは次の通り。
- すけとうだら・・・77Kcal
- まだら・・・76Kcal
- まがれい・・・95Kcal
- ひらめ(養殖)・・・126Kcal
- あなご・・・161Kcal
※1
※すべて100g当たり
ご覧のように、タラの脂質は白身魚の中でも低いので、カロリーも低いです。なのでタラばかりをタンパク質源として食べる場合は、油を使う調理法が適していると考えられます。
タンパク質を摂りながらできる限りカロリーを抑えたい方にはピッタリの食材ですね。
タラの料理のカロリーもチェック
低脂質でカロリーも低いタラを使った料理のカロリーを確認してみましょう。
- タラのムニエル・・・193Kcal
- タラのホイル焼き・・・146Kcal
- タラの煮つけ・・・113Kcal
- タラのレモン焼き・・・65Kcal
※2
タラ1切れでおおよそ80gとしてそれぞれの栄養価を計算しています。
タラはバターとの相性が良く、ムニエルやホイル焼きでも一緒に使われることが多いです。しかし、タラ自体が低カロリーなので、油を使った料理でもそこまで高カロリーではありません。
レモン焼きなどのあっさりとした調理法にすると、簡単にエネルギーを控えられます。
タラの3つの栄養
低カロリーで脂質をほとんど含まないタラは、どのような栄養を含んでいるのでしょうか?
タラの栄養は、
- タンパク質
- カリウム
- ビタミンB12
などが多く、身体にとっても必要なものばかりです。
それぞれが身体の中でどのように必要とされているのか、ぜひ確認してみてください。
1.タンパク質
タラはほかの魚同様にタンパク質を含んでいます。1切れ当たり約14.0gのタンパク質を含んでいるので、周りと比べて多いわけではありません。
しかし、先ほども述べたように「タラは低脂質で高タンパク質な食材」だと言えます。肉ではササミなどが低脂質で高タンパク質な食べ物です。
2.カリウム
カリウムは身体の中で水分の調節や血圧のコントロールするミネラルです。カリウムなどのミネラルはタンパク質を多く含む食品や野菜・果物などで摂りやすいです。
カリウムには身体の中で増えたナトリウム(食塩の素)の量を減らす作用があり、血圧の高値が気になる方にはカリウムの多い食品の摂取を提案することもありますよ。
3.ビタミンB12
タラにはビタミンB12も多く含まれていて、多くの魚や肉などの動物性の食品にたくさん含まれている栄養素です。
ビタミンB12は神経や血液の細胞を正常な状態で働けるように支える働きがあり、貧血の予防にも効果があることが分かっています。
タラのカロリーまとめ
タラは100g当たり77Kcal前後であり、低カロリーかつ高タンパク質な魚です。脂質が少ないので「カロリーを抑えたいけど油を使った魚料理を食べたい!}というときにも利用できます。またカリウムやビタミンB12などの微量元素も含み、身体の働きをサポートする力もあると分かりましたね。エネルギーを抑えながらしっかり食べたいときは、ぜひタラを使った料理にチャレンジしてみてくださいね。
参考資料
※1:文部科学省「エネルギーおよび成分含有量は文部科学省<日本食品標準成分表>2015年版(七訂)」
※2:Slism