Healmethy Press | ヘルメシプレス ヘルメシプレス

温泉卵のカロリー・糖質を徹底解説!卵の栄養を最大限吸収できる食べ方だった!

温泉卵のカロリー・糖質を徹底解説!卵の栄養を最大限吸収できる食べ方だった!

半熟の黄身と白身が美味しい「温泉卵」。トロッとした舌触りは、温泉卵特有ですよね!丼物やパスタなどのトッピングとしても使われる温泉卵ですが、カロリー・糖質が気になり、ダイエット中にも食べて大丈夫なのか心配になることもあると思います。また、卵は「完全栄養食品」とも呼ばれており、その栄養価の高さには定評があります。その卵を加熱し、温泉卵にした場合、栄養の吸収に影響が出てくることをご存知でしょうか?今回は、温泉卵のカロリー・糖質や含まれる栄養成分、栄養吸収について、考えていきましょう!

温泉卵のカロリー・糖質/生卵・茹で卵との比較

カロリー (kcal)タンパク質(g)脂質(g)炭水化物(g)糖質(g)
温泉卵/1個(60g)917.46.20.20.2
生卵/1個(60g)917.46.20.20.2
茹で卵/1個(60g)917.76.00.20.2
成人男性摂取基準/日26506073.6364344
成人女性摂取基準/日20005054.8271253

出典:文部科学省<日本食品標準成分表>2015年版(七訂)

まずカロリー・糖質ですが、カロリーは91kcalと高くない数値で、糖質は0.2gと低糖質であることがわかります。どちらもダイエット中に過剰に気にしなくても問題ない程度に収まっています。しかし、温泉卵は調味料をかけて食べることがほとんどだと思うので、その調味料の糖質量に気をつけましょう。調味料をかけた分だけ糖質が上がってしまうので、注意が必要です。

次に温泉卵と生卵、茹で卵の栄養成分値を比較してみましょう。茹で卵のタンパク質量が若干高いものの、全体的にほとんど差がありません。卵は、加熱してもカロリーや糖質といった栄養成分値がほとんど変わらないことが特徴です。この栄養成分値だけを見ると、状況に応じて自分が食べたいと思った食べ方で卵を食べればいいと思いますよね?しかし、実は加熱することで上記の表では見えない部分の栄養成分や、その吸収率に影響が出てくるのです。卵は「完全栄養食品」と呼ばれており、栄養成分が豊富に含まれています。どんな栄養成分が含まれているか見ていきましょう。

「完全栄養食品」ってなに?

出典元:写真AC

卵は「完全栄養食品」と呼ばれています。完全栄養食品とは、厚生労働省が提示した基準に基づき、1食に必要な栄養素が必要量以上含まれている食品のことを指します。卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養成分が全て含まれているため、完全栄養食品となっているのです。

卵の特徴としては、特にタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれていることが挙げられます。タンパク質はアミノ酸という小さい粒が繋がってできています。アミノ酸には体内で生成できる11種の非必須アミノ酸と、生成できない9種の必須アミノ酸が存在します。必須アミノ酸は体外から摂取することでしか補えないので、日々の食事が非常に重要になります。卵には必須アミノ酸が9種全て、バランス良く含まれているため、積極的に摂取すべき食品なのです。

温泉卵に含まれる栄養成分

出典元:写真AC

上記で、卵は完全栄養食品であることをご紹介しました。「卵が完全栄養食品なら、温泉卵も同じでしょ?」と考えるのが普通だと思います。しかし、上記でご紹介したのは「生卵」である場合です。温泉卵は生卵を加熱しているので、栄養成分が若干変わってくるのです。

栄養成分には、熱に弱い種類があります。例えば、タンパク質や脂質、ビタミン(ビタミンK、ナイアシンを除く)がその代表例です。タンパク質や脂質は変性することで生卵が半熟になりますが、ビタミンは破壊されてしまいます。そのため、温泉卵は生卵よりもビタミンの含有量が低く、ビタミンの摂取を目的とした場合は温泉卵の食べ方はおすすめできません。ビタミン以外の栄養成分に関しては生卵と同程度含まれているので、カロリー・糖質だけを考えるとそこまで深く考える必要はありません。

温泉卵は最も栄養を吸収しやすい!

卵は完全栄養食品であり、加熱をすることで含有成分が変化することをご説明しました。これからは加熱することで変化する栄養の吸収率についてご説明したいと思います。卵はどんな状態であっても、カロリー・糖質がほとんど変わらないため、食べてしまえば一緒のように思いますよね。しかし、生卵・温泉卵・茹で卵で栄養の吸収率が変わるのです!そして、結論を先にお伝えしてしまうと、温泉卵が最も栄養を吸収しやすいと言われています。生卵・温泉卵・茹で卵の栄養吸収について、それぞれご紹介します。

生卵はビタミンを吸収しやすい

出典元:pixabay

上記で、ビタミン(ビタミンK、ナイアシンを除く)は熱に弱いとご説明しました。卵にはビタミンAやビタミンB群、ビタミンDなど多くのビタミンが含まれています。そのため、半熟卵や茹で卵にしてしまうと、加熱によって失われるビタミンが多いのです。生卵は加熱せずにそのまま食べるので、栄養成分が破壊されずに全てを摂取することができます。

しかし、生卵で食べることにデメリットもあります。まずは衛生面です。新鮮な卵であれば問題ありませんが、賞味期限が近づいている卵は注意が必要です。卵には稀にサルモネラ菌という細菌が存在していることがあり、摂取してしまうと食中毒を起こす恐ろしい細菌です。通常、スーパーなどで販売されている卵はパック詰めされる際に洗浄・殺菌作業がされているのでサルモネラ菌が付着していることは少ないですが、可能性は0ではありません。サルモネラ菌は加熱することで死滅するので、加熱した方が衛生的に食べることができます。

次に、タンパク質の吸収が悪くなるということです。卵には7〜8g程度のタンパク質が含まれますが、卵白にはタンパク質の吸収を阻害する酵素「アビジン」が存在します。このアビシンは、卵黄に含まれるタンパク質の「ビオチン」と相性が悪く、約60%のタンパク質しか吸収されないのです。ビオチンは、髪の主成分となるタンパク質なので髪に気を使っている方は、ビオチンの吸収率を高めるためにも卵は加熱して食べることをおすすめします。

温泉卵は97%の栄養を吸収できる!

 

出典元:写真AC

温泉卵は、消化・吸収が早く、胃腸に負担をかけずに豊富な栄養成分を吸収することができます。生卵が約60%の吸収率だったことに対し、温泉卵は97%もの栄養成分を吸収することが可能です。完全栄養食品である卵を最大限活かすことができる食べ方と言えますね!

「加熱する」ということに注目すると、温泉卵も茹で卵も変わらないような印象があります。しかし、温泉卵は茹で卵よりもより低温で加熱するため、栄養成分が損なわれずに残っているのです。また、消化する時間にも差がでてきます。半熟卵は1時間30分程度で吸収されるという特徴があります。消化・吸収が早いということから、温泉卵は風邪を引いたり、胃腸が弱っていたりする時の栄養補給にもおすすめの食品です。

茹で卵はダイエット中の方におすすめ

出典元:pixabay

茹で卵は高温で長時間加熱します。そのため、ビタミン類が損なわれてしまい、消化時間も長くなります。半熟卵が1時間30分程度であったことに対し、茹で卵は3時間程度もかかってしまうことがあるのです。胃腸が弱っている時などは負担になるので、茹で卵は避けるようにしましょう。

しかし、消化時間の遅さを逆手に取ると、腹持ちが良いということになります。そのため、ダイエット中の方に是非おすすめしたい食品なのです。卵は糖質がほとんど含まれておらず、カロリーも91kcalとそこまで高くありません。さらに豊富な栄養成分が含まれており、腹持ちが良いというダイエット中の強い味方になってくれるのです!

また、生卵だと卵白に含まれるアビジンが邪魔をして、ビオチンの吸収が阻害されていましたが、加熱することでアビジンの活性が弱まり、ビオチンを吸収できるようになります。男女問わず、ハリのある綺麗な髪は魅力的です。髪に気を使っている方やダイエット中の方には茹で卵をおすすめします。

温泉卵はダイエットに向いている?

温泉卵とダイエットの関係性を考えていきたいと思います。消化時間が遅い茹で卵はダイエットに向いているとご説明しましたが、消化時間がかかる分、胃腸に負担をかけてしまいます。消化・吸収が早く、胃腸に負担をかけずに食べられる温泉卵にはどのようなダイエット効果があるのでしょうか?

温泉卵のダイエット効果:低GI食品

出典元:写真AC

温泉卵に限らず、卵は低GI食品とされています。低GI食品とは、血糖値が上昇するスピードを数値化したGI値が55以下の食品のことを指します。GI値は0〜100までの数値で表され、卵のGI値は30です。低GI食品に分類されるなかでも低い数値であることが分かります。

血糖値が急激に上昇すると、血中の糖質を細胞に分配するためにインスリンという成分が大量に分泌されます。このように、インスリンには重要な役割がある反面、脂肪を蓄積し、分解しにくくする働きもあるのです。そのため、高GI食品を多く食べてしまうと肥満に繋がってしまいます。逆に、卵のような低GI食品を食べることで血糖値の上昇は緩やかになり、分泌されるインスリンの量も減ります。そのため、低GI食品はダイエットに向いていると言われているのです。

温泉卵のダイエット効果2:豊富な栄養成分を摂取できる

出典元:写真AC

卵は完全栄養食品であるため、幅広い栄養素を豊富に含んでいます。上記でご説明したように、低温で加熱する温泉卵は栄養成分の破壊を防ぎながら、消化・吸収が良い状態を保ち、約96%の栄養成分を吸収できます。完全栄養食品である卵の栄養成分を最大吸収できるのです。

ダイエット中は、食事制限をする方が多いと思います。食事制限をすることで、摂取する栄養に偏りが生じ、体調を崩しやすくなるなど健康面に影響を及ぼしてしまいます。その偏った栄養をサポートできるのが温泉卵です。食物繊維とビタミンC以外の体に必要な栄養成分を網羅している温泉卵は、ダイエット中に栄養不足にならないための強い味方になってくれます。食物繊維とビタミンCに関しては、他の食品から摂取する必要がありますが、野菜やフルーツなどで補うことが可能です。健康的にダイエットするためにも、温泉卵で栄養成分を摂取しましょう!

温泉卵のカロリー・糖質まとめ

出典元:写真AC

温泉卵のカロリー・糖質や、含まれる栄養成分、生卵・茹で卵との比較などをご紹介しました。

卵が完全栄養食品であることは知っている方が多いと思いますが、その恩恵を最大限受けることができるのは「温泉卵」だったことは、初めて知った方のほうが多いのではないでしょうか?

同じ卵なのに、加熱することによって吸収できる栄養成分や、その吸収率に差が出てくるのは不思議ですよね!この違いを知っているか否かでは、卵の食べ方に大きな差が出てきます。自分が求めている栄養成分を、より吸収できる形状で卵を摂取するようにしてください!

一般惣菜情報カテゴリの最新記事