総菜パンの中でも屈指の人気を誇るカレーパン。表面のそっけなさとは対照的にグッと中身が詰まったボリュームのあるところが魅力です。大きくなくても満足感を得やすく、重宝する反面、非常にカロリーが高いために2~3個食べるとなると定食を食べた方が抑えられるほどの高カロリーな食べ物です。どのようにすれば食べることができるしょう?
カレーパンが高カロリーでダイエットに不向きなワケ
ダイエットに必要なことは摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを整えることです。スタイルを維持できない理由の中には運動不足などの理由があると思いますが、まず運動不足でなぜ肥満になってしまうのか。それは消費するエネルギーが少なくなるからです。摂取するエネルギーが多く、消費するエネルギーが少なければ余ったエネルギーは体内で脂肪になり蓄えられてしまいます。そのため肥満を引き起こすのです。
カレーパンが高カロリーなワケ
カレーパンのカロリーが高くなってしまう最大の理由は「油で揚げている」ことです。カレーパンは他の惣菜系のパンに比べて見た目が地味なのですが、予想以上にカロリーが高いところが盲点になりやすいです。油を含んだ食品は高カロリーになりやすく、カロリー制限を行っている際は避けるべき食材です。油が太る、とは容器われますが、では油を含むとなぜ高カロリーになるのでしょうか?
カレーパンの脂質の高さが高カロリーを招くわけ
人間が食べ物を食べてエネルギーにするには3大栄養素と呼ばれる栄養素の摂取が必要です。「タンパク質」「脂質」「炭水化物(糖質)」です。これらは、体内でエネルギーに変換され、カロリーと呼ばれる熱量を生み出します。タンパク質と炭水化物が1g当たり4kcalであるのに対し、脂質は1g当たり9kcalの熱量を生みます。100g当たりで500kcalもの差が生まれるので、脂質の摂取が高カロリーになる原因となるのです。
カレーパンの高糖質はカレーを包む生地が原因!
出来立て揚げたてのホッカホカを食べるとボリュームもたっぷりで食べごたえを感じやすいカレーパン。中のカレーが小麦粉で作られた生地に包まれて美味しさをぎゅっと包み込んでくれています。しかし、この小麦粉こそが糖質が高くなってしまう原因でもあります。米や小麦などの穀物は、糖質と食物繊維を豊富に含んだ食物なので、糖質制限を行う際は天敵となってしまいますので、注意が必要です。
糖質制限と脂質の関係
高カロリー食は肥満に直結しやすいイメージがありますが、実は高糖質食も肥満へとつながっています。体内では糖質が真っ先に消費されます。しかし体内に留めておける量は少なく、大きな貯蔵庫の役割を果たしているのは脂肪です。過剰に摂取された糖質は脂肪へと変化し、体内に貯蔵されます。糖質制限を行うことで余計な糖質の摂取を減らし、脂肪の蓄積を防ぐことができるので、日頃から糖質の摂取量には気を付けたいところです。
脂質は糖質制限の味方になる!
糖質は先ほどお伝えした通り、真っ先に消費されるエネルギーです。そのため、胃内の滞留時間も短いです。大量に食べても糖質から消化されているので、腹持ちが悪いという難点があります。対して脂質は、消化に時間がかかり、胃の滞留時間が長い腹持ちの良い栄養素です。満足感を得にくい糖質制限の際には、脂質を摂取することで満足感を得やすく制限食を持続させてくれます。何事も満足感や楽しみがないと続きませんよね♪
カレーパンのカロリーや糖質/ピロシキや揚げパンとの比較
メニュー名 | カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
成人男性摂取基準/日 | 2650 | 60 | 73.6 | 364 |
成人女性摂取基準/日 | 2000 | 50 | 54.8 | 271 |
カレーパン/1個(124g) | 358 | 9.2 | 16.6 | 41.00 |
ピロシキ/1個(69g) | 205 | 5.8 | 11.9 | 17.3 |
揚げパン/1個(67g) | 225 | 4.3 | 5.9 | 36.6 |
カレーパン1個当たりのカロリーは358kcalと高めです。ロシアの伝統的な料理でもあるピロシキや、懐かしの揚げパンも同量換算すれば、非常に高カロリーな食品であるといえます。カレーパンだけで食事を完了させられる小食な方であるならば、問題はありませんがカレーパンに追加して他の総菜パンを食べる方は、腹持ちや満足感の割にカロリー摂取が多くなってしまう傾向がありますので注意してくださいね♪
ヴィドフランスのカレーパンをカロリー比較!
出典元:VieDeFrance
・カリカリチーズカレーパン/1個294kcal
・カリカリチーズカレーパン(焼き)/1個213kcal
・本格ビーフカレーパン/1個 280kcal
・本格ビーフ焼きカレーパン/1個 180kcal
カレーパンは通常、油で揚げるために、カロリーが高くなりやすいです。しかし、ヴィドフランスのパンはなんと「焼きカレーパン」を提供してくれています!油で揚げないだけで100kcal弱のカロリーが制限できるのは大きなメリットです。表面のパン粉が油を吸うのでカロリーは高くなりますが、実は脂質と炭水化物は合わせることで吸収が穏やかになる側面も持っています。胃での滞留時間を延ばすことができるため、満足感が向上します。
【コンビニ各社比較】大手3社のカレーパンを比べます!
出典元:セブンイレブン
メニュー名 | カロリー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
セブンイレブン もっちりカレーパン | 281 | 7.4 | 9.6 | 41.4 |
ローソン ビーフカレーパン | 370 | 7.9 | 21.5 | 36.2 |
ファミリーマート カレーパン | 344 | 8.6 | 18.8 | 35.0 |
最も低カロリーなのはセブンイレブンの製品です。標準的なカレーパンよりも低カロリーであるため、昼食が足らない・夜食に食べたいというようなときにはちょうどいい製品ですね。対してローソンの製品はカロリー脂質共に高いので、晩ご飯以降の摂取は控えた方がベターです。夕食後からカラダは休息へ向かうために消費カロリーが少なくなります。大きなカロリー摂取を控えることで脂肪の蓄積を抑えることができます。
カレーパンをダイエットで食べるなら
ダイエットに不向きではありますが、どうしても食べたいときはどのようにして食べればいいのでしょうか?絶対に無理!と拒否してしまうと、ストレスが重なって暴飲暴食へとつながりますので適度なガス抜きとして食べることは決して悪いことではありませんよ。
ダイエットにカレーパンを活用①:カロリーオフは「焼き」で解決
脂質にこそカロリーが多くなる原因がありますので、まずは脂質カットの作戦です。油を使った調理法が問題となるので、揚げずに加熱する方法をとればいいのです。それは「焼く」ことで解決できます。焼くことは油を使わずに中まで火を通すことができます。カレーパンの具はカレーなので生地さえ焼ければいいわけです。じっくりと火を通して美味しく食べましょう。
ダイエットにカレーパンを活用②:糖質オフは脂質でカバー!
糖質制限をする際は満足感を得やすくするために脂質を追加することが効果的です。ここではカロリー制限と糖質制限は切り離して考えてくださいね。腹持ちを持続させるための脂質をプラスすればカロリーは多くなりますが、糖質制限の際はそれもOKです。油を足すというよりはチーズやアボカドなどの脂質を豊富に含んだ食材を合わせればいいのです。カレーパンにチーズを乗せて焼いた「チーズカレーパン」にすると満足感が増えますよ♪
カレーパンのカロリーや糖質のまとめ
カレーパンは高カロリーで高糖質な食材です。しかし、糖質が高いのですが、脂質がその吸収速度を抑えてくれるので、血糖値が上昇しにくくなっています。もともとパンが血糖値を上昇させやすいので「食べてもOK!」と手放しにできるほどではありませんが、脂質を多く含んでいる分、糖質制限では少し食べられる余地が生まれます。まずは、カロリーを制限するのか、糖質を制限するのか、そこを定めてからカレーパンの有効活用をしていきましょう♪